コロナ対策

7月10日よりプロ野球有観客試合開催。コロナ対策下の観戦はどうなる?②観客編

7月10日から観客を入れての試合が始まりました。今回は7月8日発表されたNPBによる新型コロナウイルス感染予防ガイドラインに基づいて、実際に観戦する場合の観客に関するコロナ対策についてまとめてみたいと思います。

入場制限対象者

NPBは入場制限対象者として以下を挙げています。

  • 発熱や体調不良のある人

過去1週間以内から現在までに下記(1)~(4)を含む体調不良のある者

(1) 体温37.5°C以上
(2) 強い倦怠感
(3) 感冒様症状(咳、咽頭痛、息苦しさ等)
(4) 味覚・嗅覚異常などの異変がある

  • PCR検査陽性歴ある人は細かい規程に基づく

PCR検査陽性歴があり、(1)有症状者では、発症日から10日未満、かつ、症状軽快後72時間以内 (2)症状軽快後24時間経過から24時間以上の間隔をあけ、2回のPCR検査で陰性を確認できてい ない、または (3)無症状病原体保有者では、陰性確認から10日未満(4)検体採取日から6日間経 過後、24時間以上の間隔をあけ2回のPCR検査陰性を確認できていない

  • 本人もしくは家族が濃厚接触者として自宅待機中の人
  • 家族に発熱や上記体調不良の症状がある人
  • 海外から帰国(日本に入国)して14日未満の人
  • マスク非着用の人

よく読むと過去1週間以内から観戦時までに、風邪の症状(咳、咽頭痛、息苦しさ等)があったり、家族にそれらの症状があってもNGですし、マスク非着用でも入場させてもらえないようです。



入場に際しての対策

  • 体温検査

・入場ゲート前または入場ゲート通過時サーモグラフィまたは非接触式体温計で体温検査実施(37.5度基準)
*サーモグラフィは、測定誤差を最小限とするため屋内または日陰での実施推奨

  • 入場の混雑緩和

・必要に応じて入場ゲート手前に臨時の待機ゾーンを設置すること等による入場時の混雑緩和、安全距離の確保

・入場待機列の混雑緩和のため、可能な限り入場ゲートを増やす、入場ゲートは混雑が予想される時間帯よりも前もって開門する等の対応策を講じる。

  • 手指消毒

・手指消毒剤を各入場ゲート付近に配備、球場スタッフが使用を呼びかけ(入場ゲートとトイレの他、売店等の主要な動線に設置)

  • マスク無し・発熱者(37.5度以上)は入場不可
  • 手荷物検査は自分でバッグを開く

体温検査や入場時の混雑緩和の為に、待機する時間などを考えると、観戦に行かれる方は早めに到着した方が良さそうですね。

観戦中の対策

  • マスク着用
  • 熱中症対策としてこまめな水分補給
  • ソーシャルディスタンスを保って、マスクを一時的に外して休憩も可

・球場職員による頻繁なマスクの着用勧告(熱中症が懸念される場合は、「こまめな水分補給」「周囲の人と距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩」も状況に合わせて促す)
・場内放送にて随時、球場内におけるマスクの着用等の案内放送実施。大型ビジョンを利用した観客への呼びかけ、予防措置ポスター・バナーを内外に掲出

  • 感染者が出た場合に備えて、自分の座席番号を記録しておく 
  • 球場内では可能な限り目的地(自分の座席、売店、トイレ等)を決めて移動し、不必要なコンコースの回遊等はしない
  • 観戦中や球場内の移動の際は、人との距離を十分確保
  • 体調管理に十分に配慮し、異変があった場合には無理をせず帰宅する
  • 球団・球場の案内する応援スタイルを守る

真夏の暑い中、マスクをつけての観戦は息苦しいので、一時的でもマスクを外しての休憩が可なのは安心しました。



観戦後の対策

  • 混雑緩和の為の退場ルールに従う
  • 観戦後にPCR検査で陽性もしくは濃厚接触者と認定され、規程に該当する場合は球団指定の窓口に連絡する

・球場入場時以降、PCR検査で陽性感染が判明した場合、または濃厚接触者と認定された場合、当該観戦日が発症48時間前以降に当たる場合、または当該観戦日が濃厚接触時点から濃厚接触者と認定されて 隔離する(自主隔離含む)までの期間に当たる場合は球団が指定した連絡窓口に連絡いただく

規程が難解ですが、球場での試合観戦後に感染が疑われる場合は、球団に連絡し、場合によっては近くの座席で観戦していた人にも連絡がいくものと思われます。万一、観戦後数日後に、陽性判定が出た場合は、球団に連絡して相談するのが良さそうです。

感染者が出た場合の対応

球場内

  • 余程の体調不良でない限りは、観客自身で医療機関受診、帰宅
  • 隔離場所に移動
  • 防護服を着用したスタッフ(医療スタッフが望ましい)が体温確認。必要に応じて 球場医療スタッフの診断、判断を仰ぐ
  • 必要に応じて管轄保健所、連携医療機関への連絡、案内

観戦日以降観客から感染者が判明した場合

  • 観客からの連絡に際しては、来場当日の行動について可能な限り聞き取る

【観客】
・PCR検査で陽性感染が判明した場合のうち、当該観戦日が発症48時間前以降にあたる場合、保健所を通じて、または本人から直接、球団が指定した連絡窓口に連絡
・来場日、座席番号、立ち寄った売店・グッズショップ等、使用したトイレ等について本人及び同行者の来場日の行動を含む情報、陽性と判定された日を可能な限り報告

  • 感染拡大が懸念される場合は、陽性感染者の座席情報等を球団SNSやホームページで公表し、周囲にいた観客に注意喚起
  • NPBへ連絡し、必要に応じて専門家等のアドバイスをうける

【球団】
・自治体・保健所等との協議の上、感染拡大が懸念される場合、陽性感染者の座席情報(ゾーニングが可能な場合はその単位等)を球団SNS及び球団ホームページ等で 迅速に公表及び近隣座席購入者への連絡実施。
・陽性感染者の周囲にいた観客の特定を急ぎ、注意喚起を行う

・各球団は、来場者が陽性と判定された場合、判定された人数や保健所の指示、球団 の対応やその後の経過についてNPB事務局までメールで連絡
・また、対応等について不明点があった場合にもNPB事務局まで問い合わせいただき、 必要に応じて専門家チーム・地域アドバイザーの助言を得る
・集団発生に対するリスク管理を検討し、観戦による感染リスク評価、他の感染例の可能性などに関して助言をいただく

まとめ

いかがでしたか?以前のようにぶらぶらと自由に歩き回ることも自粛しなくてはなりませんし、不自由なことも多いのですが、万一感染者が出た場合に備えて、周りの観客への注意喚起がなされることは、コロナ感染のリスクがある中での観戦では安心材料の一つとなると思います。

普段求められているコロナ対策を徹底して、有観客試合が続き、入場できる観客数が増えるように協力して行きたいですね。