今年、埼玉西武ライオンズと契約し、練習試合での活躍も目覚しい、コーリー・スパンジェンバーグ選手についてまとめてみました。
目次
スパンジェンバーグ選手のプロフィール
登録名 | コーリー・スパンジェンバーグ |
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生年月日 | 1991年3月16日 (29歳) |
身長・体重 | 183cm・89kg |
投・打 | 右投げ/左打ち |
出身地 | アメリカ合衆国ペンシルベニア州 |
愛称 | スパンジー(Spangy) |
スパンジェンバーグ選手の経歴
スパンジェンバーグ選手は、アビントン・ハイツ高-インディアン・リバー・コミュニティ大を経て、2011年のMLBドラフト1巡目(全体10位)でサンディエゴ・パドレスから内野手として指名され、プロ入りしました。MLBのドラフト指名選手が全体で1200人超、40巡もあることを考えると、球団の期待の大きさがわかりますね。
最初のシーズンの2012年はサンディエゴ・パドレス傘下のA+級<読み:クラスAアドバンスト>のレイクエルシノア・ストームでプレーしました。A+級と言うのは全体で7階級あるマイナーリーグのうち、上から3番目になります。
2013年は1階級上がって、AA級<読み:ダブルA>サンアントニオ・ミッションズでプレーしています。
メジャーリーグは日本のプロ野球のように、球団が二軍三軍を所有しているのではなくて、7階級のマイナーリーグの各階級に自チームの傘下として、マイナーリーグ所属チームを所有するか、独立した別チームと選手育成契約を結んで自チームの下部組織としています。
7階級あるマイナーリーグにそれぞれ1チーム持つので、1つのメジャーリーグのチームには日本で言えば八軍まであるようなイメージです。マイナーリーグは独立したチームなので、同じパドレス傘下にあってもチーム名が違うんです。面白いですねー。
マイナーリーグの選手達はリーグの階級が上がるほど給料と待遇が上がるので、メジャーリーグでのプレイを夢見ながら、一つでも階級が上のリーグでプレイできるように必死で頑張ります。
スパンジェンバーグ選手は2014年シーズンもマイナーリーグAA級のサンアントニオでプレーしていましたが、7月にAA級のテキサスリーグにおいて月間最優秀選手に選出され、その後、9月1日にダイヤモンドバックス戦にてメジャーデビューし、三塁手として先発出場しました。この年はメジャーリーグで20試合に出場し、三塁手だけでなく左翼手としてもプレイしています。
2015年はメジャーリーグのパドレスで開幕を迎え、二塁手として出場する機会を増やしたものの、途中怪我もあり、この年は108試合に出場。2016年も開幕戦に二塁手として出場しましたが、怪我のため14試合のみの出場に終わっています。
2017年はマイナー最上級のAAA級<読み:トリプルA>のエル・パソ・チワワズで開幕し、すぐにメジャー昇格しています。主に三塁手として129試合に出場、左翼手としてもプレイしました。2018年はメジャーとマイナーを行き来しながらメジャーリーグで116試合に出場しましたが、11月に戦力外通告をうけています。
2019年にはミルウォーキー・ブルワーズと単年契約。ブルワーズ傘下のAAA級サンアントニオ・ミッションズで113試合プレイし、8月24日にメジャー契約し32試合に出場しましたが、再びアントニオ・ミッションズ所属となり、その後埼玉西武ライオンズと契約しました。
参照:Wikipedia
スパンジェンバーグ選手の打撃成績(メジャー直近3年)
試合 | 打点 | 本塁打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | ||
パドレス(2017) | 129 | 46 | 13 | .264 | .322 | .401 | .723 | |
パドレス(2018) | 116 | 25 | 7 | .235 | .298 | .362 | .661 | |
ブリュワーズ(2019) | 32 | 10 | 2 | .232 | .277 | .358 | .635 | |
MLB通算(2014-2019) | 419 | 119 | 29 | .256 | .315 | .389 | .704 |
出塁率は簡単に言うと、打率にフォアボールやデッドボール、犠牲フライを加味して、「打者がアウトにならない率」を表したもので、どれだけ得点に結びつく活躍をしたかを表す指標です。
長打率は「単打=1、二塁打=2、三塁打=3、本塁打=4」として計算し1打数あたりの塁打数の平均値を表したものです。
OPSは出塁率と長打率を足したもので、いずれも数値が高い方がより良い成績となります。
スパンジェンバーグ選手のポジション別守備率
スパンジェンバーグ選手はメジャーリーグ・マイナーリーグでユーティリティープレイヤーとして、複数のポジションにつきました。守備率では単純に守備の巧さは測れないとも言われますが、参考までにポジション別の出場試合数と守備率です。
年度別・ポジション別守備率(メジャー・直近3年)
二塁 | 三塁 | 遊撃 | 左翼 | |||||
試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 | |
パドレス(2017) | 7 | 1.000 | 96 | .944 | – | – | 32 | 1.000 |
パドレス(2018) | 49 | .986 | 44 | .953 | 1 | .— | 5 | 1.000 |
ブリュワーズ(2019) | 22 | .983 | 6 | 1.000 | 4 | 1.000 | 3 | 1.000 |
MLB通算(2014-2019) | 164 | .977 | 174 | .948 | 5 | 1.000 | 45 | .979 |
ブリュワーズ傘下 アントニオ・ミッションズでの守備率(2019年)
2019年はメジャーでの出場が少なかったので、MLB.comのデータよりスパンジェンバーグ選手のマイナーリーグでの守備も見てみましょう!
一塁 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | ||||
試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 |
11 | .974 | 20 | .974 | 16 | .947 | 16 | .980 |
左翼 | 中堅 | 右翼 | |||
試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 | 試合数 | 守備率 |
29 | 1.000 | 20 | .951 | 6 | 1.000 |
参照:MLB.com
こうしてみると、メジャーリーグ時代も二塁手・三塁手・左翼手としてプレイしてましたが、2019年はマイナーリーグで投手・捕手以外全ての守備をほぼ満遍なく経験しているのは驚きです!あらゆるケースに対応できるまさにユーティリティプレイヤーなんですね。
スパンジェンバーグ選手の練習試合での活躍
2020年の開幕前に練習試合が行われ、埼玉西武ライオンズはオープン戦に続き、「優勝」しました!スパンジェンバーグ選手は、34打席17安打、打率5割、ホームラン4本と言う素晴らしい活躍を見せています!
内外野守れるユーティリティプレイヤーとしての活躍も期待され、また練習試合での結果から、1番打者としての起用が濃厚。メジャーリーグへ移籍した秋山翔吾選手の穴を埋める存在として、期待が高まっています。
スパンジェンバーグ選手の家族
スパンジェンバーグ選手の埼玉西武ライオンズへの移籍にあたり、身重の奥さんも一緒に来日しています。出産を控えて、初めての土地に来るのは不安だったでしょうが、コロナで世界中の行き来が出来なくなっている今、本当に一緒に来日されて良かったなーと思います。
その後奥さんは無事出産されて、マディーちゃんと言う女の子が産まれています。スパンジェンバーグ選手の活躍には、奥さんの愛と可愛い赤ちゃんの誕生もきっと大いに貢献していますね!
スパンジェンバーグ選手のインスタグラム↓
https://www.instagram.com/p/B-9lHclH6UG/?igshid=8rj58di4sw9i
スパンジェンバーグ選手の登場曲は?
”THE OUTSIDERS” Eric Church
スパンジェンバーグ選手の成績は?
2020年
試合数 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
111 | .268 | 109 | 15 | 57 | 12 |
まとめ
いかがでしたか?マイナーリーグや野球の指標についても、簡単に解説しながらまとめてみました。
2月のキャンプで見かけたスパンジェンバーグ選手は、ライオンズに合流したばかりでしたが、ファンへの対応も優しく、誰にでもきちんと相手の目を見て応対していたのが印象的で、きっと良い人に違いないと思いました!
シーズン中のスパンジェンバーグ選手の活躍が楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。