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和田毅投手(ソフトバンク)について①出身校は?性格は?活躍とチャリティ活動についてもご紹介

今日は福岡ソフトバンクの和田毅投手をご紹介します。今年39歳の和田毅投手は藤川球児投手、松坂大輔投手と同学年の大ベテラン投手です。39歳にして現役で活躍する和田毅投手とはどんな選手なのでしょうか

和田毅投手のプロフィール

和田毅投手はプロ14年目、島根県出雲市出身です。1981年2月21日生まれで血液型はO型です。身長179センチ、体重80キロ。左投げ左打ちの投手です。

和田毅投手の出身校は?高校から大学時代

高校は島根県立浜田高校に進学し、甲子園にも2度出場しています。1997年の甲子園では2年生エースとして出場し、秋田商業高校と対戦。この試合で、ヤクルト・スワローズで現在も活躍する石川雅規投手と投げ合いましたが、残念ながらサヨナラ押出しで1回戦で敗退しています。

翌年の1998年の大会では初戦で新発田農業高校、続いて帝京高校に勝ち抜いて、準々決勝に進みました。しかしながら、豊田大谷高校に延長戦の末敗れ、ベスト8で終えています。

大学は早稲田大学人間科学部に進学。1年の秋に東京六大学で初登板、2年生からは先発入りし、多くの三振を奪うようになります。大学時代に同級生のトレーナーとフォーム改造に取組み、試行錯誤を重ねた結果が実を結び、早稲田の「ドクターK」と呼ばれるようになりました。大学4年生の時にはエースとして、早稲田大学の52年ぶりの春秋連覇達成に貢献しまし、江川卓が持っていた東京六大学野球奪三振記録を抜き、通算476奪三振を記録しています。

和田毅投手、ホークスでの活躍

大学卒業後は2002年のドラフト会議の自由獲得枠で、当時の福岡ダイエーホークスに入団しました。背番号は21。

2003年は入団1年目ながら、先発ローテーションの一人として、26試合の登板で14勝を挙げチームの優勝に貢献、新人王も獲得しています。その年の日本シリーズでは、阪神タイガースを相手に3勝3敗で迎えた第7戦で完投し、日本一の胴上げ投手にもなっています。そのような大舞台で結果を出した和田投手でしたが、著書の中でプロ入り後のキャリアの中で「極限の緊張感に襲われた試合」の一つとしてこの試合を挙げています。

2004年にはアテネオリンピックにも出場し銅メダルを獲得、2005年まで新人から3年連続で2桁勝利を挙げました。ちなみにもう1つの「極限の緊張感に襲われた試合」として、銅メダルだけは死守しなければならなかった、アテネ五輪の3位決定戦を挙げています。

躍進は続き、2006年には2度目の14勝と6完投3完封を記録し、WBCの日本代表に選出。2007年には12勝を挙げ、入団から5年連続の二桁勝利を挙げ、翌年には北京オリンピックの代表にも選ばれました。

2009年の怪我での長期離脱もあったものの、2010年には自己最多の1試合15奪三振を挙げ、さらには17勝という成績で最多勝投手、さらには初のMVPにも輝きました。活躍は2011年も続き、プロ入り初の7連勝と16勝を挙げ、海外FA権も取得しています。

和田毅投手メジャーへ

2011年12月にボルチモア・オリオールズと契約。しかし、開幕前のスプリングトレーニング中の左肘の違和感から、その後故障者リスト入りし、トミー・ジョン手術を受けそのまま2012年シーズンを終えています。

2013年にはブルペンでの投球を始めたものの、再度故障者リスト入りしました。その後マイナーでの登板は果たしましたが、メジャーに昇格することはなくシーズンを終え、自由契約になっています。

2014年シーズンはシカゴ・カブスとマイナー契約し、そのシーズンはメジャーとマイナーを行き来しながらも、メジャーで初勝利。その後先発ローテーションに定着し、13試合に登板4勝4敗の結果となりました。

2015年は故障が続き、残念ながらメジャーでの勝利がないまま自由契約となり、福岡ソフトバンクホークスが獲得を発表しました。

和田毅投手の現在の活躍

和田毅投手は2016年シーズンに福岡ソフトバンクホークスで15勝を挙げ、最高勝率のタイトルも獲得。見事な復帰を飾っています。2017年は開幕投手を勤めますが、左肘の故障から手術を受け、一時期離脱しています。しかしながら、8試合に登板し負け無しの4勝をあげ、ホークスのリーグ優勝に貢献しました。

2018年は怪我のため、公式戦の登板はありませんでしたが、2019年のシーズンは怪我から復帰し12試合に登板、4勝を挙げました。また、巨人との日本シリーズ第4戦ではベテランらしい投球で5回1安打無失点という好投を見せ、チームを日本一へ導区という活躍を見せました。

和田毅投手のチャリティ活動

和田毅投手はチャリティ活動にも熱心に取り組んでいます。2005年か「1球投げるごとに10人分のワクチンを寄付する」というルールの元、法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に支援を続けています。2019年はワクチン3万5820本、金額にして256万8600円分を寄付し、これまでの支援の合計56万7890人分、金額にして約3360万円にもなるそうです。

和田毅投手の素晴らしいところは、寄付のルールを公式戦での投球数1球につき10本、完投勝利した場合は1球につき20本、完封勝利なら30本などと自身の成績とリンクさせ、シーズン毎に前のシーズンを超えてさらに多くの寄付ができるように自身の励みにしていたところです。和田毅投手はこのチャリティでACのCMにも出演していました。

和田毅投手のインスタから性格を推測

コロナのステイホーム中に和田投手もインスタで自宅での過ごし方として、テレビ番組のレシピを参考に、スパイスから作るカレー作りに挑戦したことを公開しました。写真にはズラリとスパイスのボトルを並べ、作る過程の写真も多く掲載。コメントやタグも多めで、ファンに向けての姿勢が真面目で丁寧な印象を受けました。

インスタ第2段としては、庭にひまわりやブーゲンビリア、あじさいを植えてガーデニングを楽しんだことも公開しました。タグのコメントもほのぼのとしていて、和田投手の優しくて穏やかな性格を感じました。

長年にわたってチャリティ活動を当たり前のように続ける和田毅投手は、全世界の人への優しさと、ファンを思う気持ちに満ち、また穏やかで人間的にも素晴らしい選手のように感じます。

まとめ

和田毅投手があげた成績や結果だけを見ると、特別な才能を持った恵まれた選手なのではと思ってしまうのですが、本人は「普通の野球少年」「まさか自分がプロ野球選手になるなどとは考えても見なかった」と和田投手の著書「だから僕は練習する」で語っています。

この本はそんな和田投手が、40歳を前にして尚活躍を続ける為に普段から考えていることについて語り、野球をやっている人のみならず、仕事や勉強など伸び悩みを感じている全ての人の参考になる内容となっているように感じました。

次回はそんな和田投手の著書「だから僕は練習する」についてご紹介します。